八島花文化財団は、このまちにとって大切なものを引き継いでいくための拠り所となることを目指し、財産トラストを開始しました。


1.財産トラスト事業とは?

財産トラストとは、手元に眠っている大切な財産を、まちの誰もが活用できるよう、オープンにする仕組みです。当財団に寄付していただいた大切な財産を、当財団がプラットフォーマーとなって貸出し、次の人につなぎます。

財産について

長屋や書籍、美術品など、八島花に関する様々な財産があります。詳しくは末尾に財産紹介を掲載していますので、のぞいてみてくださいね。

長屋を使ってイベントを企画したり、美術品を借りて鑑賞したり、撮影したり。書籍を読んで、好きなフレーズをスクラップしてみたり。活用の仕方は自由です。

2.お申込みについて

財産トラスト事業は、2024年10月1日にスタートしたばかり。八島花文化財団メンバーシップ会員(無料)限定で、利用レポートを寄稿いただければ、利用料が無料になるキャンペーンを実施中ですので、ぜひ「あんなことやってみたい」にトライしてみてください。

▼ご利用料金★リリース記念お試し価格★

財産品目種類貸出料金(1か月)貸出料金(1週間)
風鈴長屋建物貸出不可貸出不可
東京型屋美術品貸出不可貸出不可
DEAD OR ALIVE美術品貸出不可貸出不可
落雁の木型*美術品¥3,000¥1,000
矢野ミチルさんの絵美術品¥3,000¥1,000
三浦展さんの見る世界書籍¥1,000¥500
内から見た向島*書籍¥1,000¥500
幸兵衛もの申す1~28*書籍¥1,000¥500

※*は1回3点まで、同一料金で貸出可能です。
※お支払いは現金払いのみとなります。インボイス制度に則った領収書の発行は対応しておりません。

リリースキャンペーン実施中★

八島花文化財団メンバーシップ会員限定で、感想のご寄稿を条件に利用料が無料になるキャンペーンを実施中!メルマガ会員に登録のうえ、お申込みフォームより、キャンペーン利用にチェックをつけて申込みください。受付時にメルマガ会員であることを確認させていただきます。

▼利用申込はこちら
★利用申込フォーム – Google フォーム

3.寄贈のお願い

当財団では、「手元にある財産をまちに活かしてみたい」というご寄贈のご相談をお受けしております。お気軽にお問い合わせください。

<ご相談をお受けしているもの>

  • 土地建物(空きスペースや一軒家・長屋など)
  • 美術品、アート作品
  • 地域に関わる資料など(風景写真、イベント写真等)
  • 建材(古い家屋を解体するときにでるような建具や木材)
  • 家具(長く地域で使われてきたもの)
  • 祭り道具

<寄贈を受けられないもの>

  • 明らかに活用困難であるもの
  • 盗品等

▼利用申込はこちら
 寄贈ご相談フォーム

4.財産のご紹介

風鈴長屋(ふうりんながや)

八島花エリアの象徴、下町文化の起点となる東京長屋をまちに開きます。風鈴長屋で、新しい風景を作りませんか?

▼財産の概要(写真2枚目右端)
寄贈物:土地・建物
寄贈者:暇と梅爺株式会社(後藤大輝)

▼寄贈者コメント
「僕は、財団に関わる人間でもあるので、この風鈴長屋を、財団が地域に残したい色々なものを託す先になるための、1軒目の建物にしたいと思っています。この風鈴長屋を、八島花文化財団らしく活かしていける方法を模索していきます。財団に関わる皆さんと一緒に、活用を考えていけたら嬉しいです。」

▼参考記事
クラウドファンディング – MotionGallery (モーションギャラリー) (motion-gallery.net)

東京型屋(とうきょうかたや)

街に建つ古い木造建築の外周にコンクリートを打設して「建物の型を取る」プロジェクト、「東京型屋」の一部。鑑賞するもよし、撮影するもよし。ただし持ち運ぶのは、ちょっと大変です…。

画像引用元:東京ビエンナーレ2020/2021「東京型家(とうきょうかたや)」最終閲覧日2024/9/28(https://tb2020.jp/project/tokyo-tracing-house/)

▼財産の概要
寄贈物:美術品
寄贈者:小野志門(建築家|セカイ 共同主催)

▼参考記事
東京型家(とうきょうかたや) – Tokyo Biennale 2020/2021

DEAD OR ALIVE

ヒロセガイさんが京島に来るきっかけになった最初の作品。京島駅にて鑑賞できます。

▼財産の概要
寄贈物:美術品
寄贈者:ヒロセガイさん

▼寄贈者コメント
「墨田の京島辺りは、面倒臭くて帰れずにいる実家、幼馴染と悪さした路地裏、威勢の良い祭りを想い出す、東京の故郷のような場所です。大事にしたかった。忘れたくない気持ちが集まれば、生まれなくなった東京に帰れるかもしれません。」

☞当時はちょうどコロナ禍で、これからどうなるのか不安な時期だったそう。そんななかで、いいことも悪いこともあって、それが順繰り順繰り巡っていくというメッセージがDEAD OR ALIVEという名前に込められています。DEAD OR ALIVEの文字は水道管でできており、一階の池と水が循環する仕組みです。このように建物の中のエネルギーを動かすことによって、自分が居なくなっても建物が今後からくり時計のようにずっと動き続けてほしいという意味もこの作品には込められています。

落雁の木型

職人さん手作りの、落雁の木型。植物や魚、模様など、本当に様々な型がそろっています。伝統の木型を使って落雁を作る経験はなかなかできないかも。

▼財産の概要
寄贈物:美術品
寄贈者:佐原慈元さん(向島百花園茶亭さはら亭主)


☞落雁とは澱粉質の粉に水あめや砂糖を混ぜて着色し、型に押して固めて乾燥させたものです。ジャガイモやトウモロコシ、麦、粟などさまざまなものからとれた澱粉が使われます。佐原さんは自身で落雁をつくり、向島百花園で販売されています。今では落雁は工場生産が一般的になり、手作りのものは珍しいのだそう。この落雁の木型は、職人さんの手作りで、現在も木型を作っている職人は日本に数人だそうです。落雁を型から外す際に型の表面がなめらかでないと上手くいきません。この艶やかさは、3Dプリンターでは出すことができず、職人さんだからこそできる技なのです。

▼関連
 向島百花園~墨東歳時記~

三浦展さんの見る世界

社会デザイン研究者三浦展さんのノートや、スクラップ集など多数。三浦さんの見ている景色や思考を覗き見ることができます。

▼財産の概要
寄贈物:書籍
寄贈者:三浦展さん

☞三浦展さんプロフィール:社会デザイン研究者 1958年生まれ。99年「カルチャースタディーズ研究所」設立。消費社会、都市と郊外などの研究を踏まえ、新しい時代を予測し、社会デザインを提案している。主著として『第四の消費』『家族と幸福の戦後史』『ファスト風土化する日本』がある。 その他、都市関係の著書として『人間の居る場所』『愛される街』『ニュータウンに住み続ける』『教養としての都市論』『昭和の郊外』『娯楽する郊外』『花街の引力』『下町はなぜ人を惹きつけるのか?』『首都圏大予測~これから伸びるのはクリエイティブ・サバーブだ!』など多数。

▼参考記事
https://www.homes.co.jp/cont/press/rent/rent_01040/?msockid=218c889f5ce561d6046c9bce5d0f6077

「内から見た向島」「兵部衛もの申す」

内から見た向島の風景が、阿部洋一さんの鋭い洞察力で語られている、貴重な文書。内から見た向島は続々続…と続いていき、兵部衛もの申すはなんと全300話…!?。

▼財産の概要
寄贈物:書籍
寄贈者:阿部洋一さん(一言会理事)

☞外部からいろいろな語られ方をする向島ですが、この本では、阿部洋一さんが内部から見た向島について語っています。周りが抱く「下町人情」についての偏見についてだったり、いわゆる下町とされる向島での人付き合いの距離間についての所感が面白く綴られています。

▼関連
 一言会 (hitokotokai.com)

矢野ミチルさんの絵

電気湯に飾られている矢野ミチルさんの絵。非公開なので、実物を見るには電気湯へGo…!

▼財産の概要
寄贈物:美術品
寄贈者:大久保勝仁さん(電気湯当主)

▼関連
 電気湯